91: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 21:56:53 ID:/80MViEs0



やる夫はATFの潜入捜査官のようです  “第三話:ラフリンへの招待状”


    +       ____    +      。 ゚。
      +   /⌒  ⌒\ +     (,.)´)´)´))
          ./( ⌒) .(⌒) \    |~U~゚ ̄|゚o  おっす、調子はどうだお?
    +   /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ .「ニ|:/::u ::::| O
        |       トェェェイ     | { |     |
     +  \    `ー'´     / i.L|______|  +


      _,,..,,,,_   _,,..,,,,_
   _,,..,,,_/ ・ω・ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_    <お、やる夫がまたきたよ
  ./ ・ω_,,..,,,,_  l _,,..,,,,_/ω・ ヽ   <あいつ最近ちょくちょく来るよな
 |   /   ・ヽ /・   ヽ    l   <あのスーの知り合いにしちゃ、ずいぶんまともなやつだな
  `'ー--l      ll      l---‐´   <そういや、あいつ元軍人らしいよ
     `'ー---‐´`'ー---‐´       <俺は嫁さんと別れたとか聞いたぜ


ロッキーとランシッドに紹介された後、私はサンフェルナンド・バレーでモンゴルズの連中がひいきにしている溜まり場へ足しげく通うようになった。
私は一人で薄汚いバーへ出かけ、玉突きをしたり、バカ話に花を咲かせ、バドワイザーを痛飲した。
足しげく通ううちに、私はモンゴルズの間で、ちょっと荒っぽいところのある“やる夫・セント・ジョン”として知られるようになった。
離婚歴のある父親で、元合衆国陸軍の軍人、現在は航空電子産業の会社でまともな仕事に就いている男として。
が、はじめはそう認知されただけで、先に進めなかった。

92: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 21:57:34 ID:/80MViEs0

            r、\ r-、
      /^ノrー─::::\} }ノノ ヽ
   /⌒r>O-==ニニニヽヽ└‐_ }  _
 r-ゞ/ー´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :` `ー 、 7:.:} }Vヽ`ー- 、
 ⌒/ .:.:.:.:.:.イ:::∧::{.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:7: ://:::}      `丶、
   |.:.:.:./{:\{::{ ヾ`ヽ、:.:.:.:.:\}ヽ`L=´         .i え、私の出番これでおわり!?
   {.:.:.:.|Yひi   .イび 、i:.:.:./ ∧>ァー、_,, --   j
   .>:.:.ゝ ー´r'   ー‐´/:.:/ /:.:.r´  ノ      /
  /:.:.:.{   r=-、__   /.:.:ム/.:.:.:}      _,, - ´
  {.:./.:.:\  >_ / /.:.:.:/.:.:..:.: :∧   __ノ´
  ヾ{.:.:.{:.:.:.L__.ノ.:.://::/:./}}:.:} /ヽ.
    ヾ∨/ヾ{:::::::{/_///::::::}}:.:|   }

え、スーはどうしたかって?
あいつはもう役目を果たしたから用なしだった。

93: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 21:57:59 ID:/80MViEs0

     ___
   /⌒  ⌒\
  / ( ○) (○)\
/::::::⌒(__人__)⌒:::::ヽ     これで何杯目だっけ?
|     |r┬ |  (ヽ |
\γ⌒=/⌒ヽ_(⌒ |/
/ ( ^=/   /  ヽ ノ\
| /  ,(⌒ヽ/    \
ヽ_ノ  ー '


     / ̄ ̄\
..   /   ┌  ヽ
    |    ( ○) (○)
    |         |  |
    |     ___´__ノ     十杯目から先は数えてないよ…
.   ヽ         } | ̄|
     ヽ     ノ |_|)
____/      イー┘ |
| |  /  /     ___/
| |  /  /      |
| | (    ̄ ̄ ̄⌒ヽ

98年4月上旬までに、だいたい10~12人のモンゴルズのメンバーと会っていたが、進展はまったくなかった。
元々長丁場を覚悟していたため、そのことについては別段気にはならなかった。
その間、私とシコーニーは、コーヒーを何杯も飲みながら、モンゴルズの最近(98年時点)の勢力を分析などもしていた。

94: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 21:59:25 ID:/80MViEs0

ll|:::   ::chb::   :;リ ;i'      'l,:::::  :::(;=⌒=,)"'  :::|3   彡((レハ//l//ノ"  'jiリl;,   _,.-::,,-ー-:,,,,
"';:::  ,r''''''''ヽ,  :;l'"ゝ ,..:-ー''''''ー-;., ,,,,,,,," ",,,,,,,,,_;; ノ::l'    リ彡'""''-:;  .;:==''#'"ノ》:; /'"//ヘヘ 》,, "':;..,
,,,::-;,_    '''''   .ノ、 /"::::;;;;=====;;;;#;:,  ..,,,,,..   "::/ノヽ_ i巛:: "="'::  : '"="'"/ノ'///ル》ヽ\  \ \ヽ
;((''""ヽ::,::::::::::-''"/"/::ノミ ,,,:::::-,:: ., "';; ミ :::::::::::::::,.;;;;;;;//  /'ヽq:::  :::::: ,.; "'- ::;3//《ハソ/|ハヽ\》ゝ 丶\ゝ
:; ;; ; ,;;,,;ゝ., ̄'''"-'''l'彡ミ  '_,_,;=;,._  ';. ミ:..,,,,,....::-''"o _ _'"_''"l::::  ::く:::. >  ::ミ;;'リ// レ/ u \ヽiiハlヽヽハ ; ,ル;
 ; ,/ /ハ,,ヽヽ,/'::::'" d::ミ;:⊂・.::: :ヽ:・⊃;::b"'" ,, ,.;;;'llll|||||||||lll||llii;;;;.,,:::''"二"'; ;;/l i'リハ/-ーー::,,ヽミリll 》 y iハヽ
(rハf/人ミ )S ;:::  い::    ::::  :.,   : :ソ  ,.;;illlllllllll::il//ハllヾilll,,ゞi::, ::::::::  ノ/ヽリl リ::"=・=::: i jハレ'l //i ソl
'"''"''  ;'ノノ;, )   し:::   "'--''    ;f'  ,;iilllllll:ル/llll;/ヽiiiiハllllllliiilll;:, :::'ニ二//ハゝ;::   ::::: .、 ' jハレ/ヽヘ;
. "'ー--;,, ミ))ソ    ,i'l:::::: ,,;------->)'/|;,, /;;lllll'"レ/;',#"u "''ii'#ミl巛llllli;: ,,;-ー'"  /lレl:::::  "'--'   ' '"レハi
./: :".b" ..彡ソ) 彡:\ヽ:::::::    :::'',,/;ミ/"illll/;iii';==;;,,,,,,; i;,__|,,_"llfヾiハii    ’ ' "'ヽ:::::: -――- ":/_  __,
  "'''-''"ミ》;ノ、 ::::::::::::ヽ;;,,,___,,,,,,,,,...:://゚ ,;llll/;i:'',,.....,,"''":::: "'''""''''ヾ》llli:;  ノ('''--::##ヾ:::::::''''''''::::::'''ノ//'''"  )::
 、    :"""::  "";;;'''"  '''--:.,  o   i;;;;;/::''.,::b::"ヾ::" r'',':B:'"'jハllll) 彡;;》ヽ::::,,,,,,:::::::::ヽ::"'    ,://ソ"・/ ::
:::-'   ::/ ::-ーーv'"         'i,   :::::::'リlミ:::::...  彡、''::.,;   '":/ill/ :::::""" "''-;;。:::::::::"'''''''''''''"-"oく"o  :::::
ニゝ, ::://'"                   l ::::::::::::::::ト'i:::::::  ::く:;__,.;::ゞ  :;'":l;:lj     :::::::: oヽ― ;--――--::..,,    ,:::::::
   :::,i':/                'l--/""7,.::ヽ::::::::,__....:::...._ , ::ノ;;、#ii;;ー-:.,,,_  0, ’/        ヽ  ::::::::
;;,::://人                  >/'=ニ::::::(:::ヽ:.''--――---'"/::/二:::::)l―-;; ヽ-:.,<            'l :::::::
. ::/;;;;;;;;/'i              / ヽ::::'l;;;;;;ヽ:::::'ヽ,''""""'''' /'/ / ゚ |::::/ .t;;;::|⊃ ) ヽ.|            /::::::::::::::::
./;;;;;;;;;/ ハ                 .ノ  .丶::::l;;;;;;;';\::::::"''---'''" //。  /::/  ,   ノ ,iヽ         /:::::::::::::::::::
;;;;;;;;;;;///::丶    '"'ヽ     '''" ,  ヽ:::l  ゚"''';;::-===-―''" ・  .く::<      ./  ノ \     /:::::::::::::::::::::

モンゴルズは刑務所にいるメンバーを含め、フルパッチのメンバーは350人ほどで、そのうち娑婆にいるメンバーは300人。
支部は本部のあるカリフォルニア、ネヴァダ、コロラド、オクラホマ、ジョージアに二十以上あり、メキシコでも勢力を拡大していた。
デトロイトに本部のあるアウトローズMC(※1)、テキサスに拠点を置くバンディトスMC(※2)、それにヴァゴスMC(※3)と同盟を結んでいた。
いずれの組織も、ヘルズ・エンジェルスと敵対関係にある組織ばかりだ。

95: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:00:05 ID:/80MViEs0

(※1)
アウトローズ・モーターサイクリング・クラブ
1935年にイリノイ州シカゴで結成された、最も古いバイカーギャングのうちのひとつ。
第二次世界大戦中は活動を停止していたが、戦争終結後活動を再開した。
2013年現在、世界12ヶ国に1700人の構成員と176の支部をもっている。
モットーは、「God Forgives, Outlaws Don't(神は許したもう、しかしアウトローズは違う)」
なお、アウトローズMCは日本にも支部を持っている、数少ないクラブの一つである。(沖縄に支部あり。Outlaws MC JapanというHPもあり)

(※2)
バンディトス・モーターサイクリング・クラブ
1966年テキサス州サン・レオンにて、ドナルド・ユージン・チェンバース氏が仲間たちと結成したクラブ。
チェンバース氏は海兵隊員としてベトナム戦争に従軍し、帰還後いくつかのクラブに入会した後、バンディトスを結成。
彼は、72年にヤクの売人2人を散弾銃で射殺し、終身刑の判決を受けるも83年に仮釈放され、その直後クラブ代表を引退した。
派手なクラブの色は、海兵隊の公式色である赤と金色から選ばれたものである。
2013年現在、世界16ヶ国(四大陸)に2400人の構成員と210の支部をもっている。
なおバンディトスMCは、2011年の東日本大震災被災者および、タイの洪水災害被災者のための、政府主催チャリティイベントに参加し
売上金10万バーツをぷーケットの全額寄付したと、公式HPで発表している。


(※3)
ヴァゴス・モーターサイクリング・クラブ
1965年、カリフォルニア州サンバーナーディーノで結成された、ヒスパニック系バイカー達のクラブ。
クラブ・カラーは緑で、そのため“グリーン・ネイションズ”とも呼ばれている。
モットーは「We Give What We Get(我々は、我々が得る物を与える)」
2013年現在、600人の構成員と世界3カ国に40以上の支部をもっている。
麻薬密売・密造、暴行、恐喝、保険金詐欺、マネーロンダリング、殺人、車両盗難、証人脅迫など、モンゴルズと同じようなことをしている。
ヒスパニック系グループのため、モンゴルズとは古くから同盟関係にある。

96: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:03:09 ID:/80MViEs0

350人というと、あまり大きな組織ではないと思うかもしれないが、これは数字のトリックである。
FBIの専門家によると、全米で最も影響力のあるマフィア、ガンビーノとジェノヴェーゼのメイドマン(マフィアの正式な構成員)は以下のとおり。
ガンビーノ・ファミリー、150~200人。
ジェノヴェーゼ・ファミリー、200~250人。
さらにアウトローバイカーたちと同様、マフィアも準構成員のような見習いや取巻きを抱えており、汚れ仕事の引き受け役となっている。

97: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:03:27 ID:/80MViEs0
            ! |        __   ! !
           | |     /,. -─-、.`ーゝ.゙、_
.            | |.   //  j  ト#、`ー-ゝヽ二_ヽ.
            ! ! ,.-i.{ uv   | } `ー-'´,ゝ_ヽ.゙! !
            | |/r;‐!}  <⌒ヽ. !ノ v/'´u \ヽ}
            │|!{ ツ'    >゚‐ ´  /⌒! , /ヽ\
           |. !y'  v 〃   v'   Y゚_,ノ  //⌒ゝ.`'‐、
               ゞv:-=、八 u  u' }  u  !,' 'ヲ !  \ \
,.ィー- 、._      /∧ヽi`ヽ.ニ゙_ー-‐==≦(__j ||[_フ/    ヽ. \
│    `'''ー- 、..」 | {.゙、ヽ┴-L._匚匚匚[_.」コ }|ト-'      ヽ ヽ
、ヽ.         ∧ヽヽl\ヽ┬┬┬┬┬┬ノノ !          ゙、 ヽ
.|ヽ.\       ./  ヽ.`ー`ニゝ.\ニニニ二シ' ./|`ー- 、.._
|.  \ヽ、/`ゝ「ノ/フ 1~7r‐ー-\\二「'7__,/ !  「'7  ̄~~7ヽ.
!    >'´/ / ´ ´ ヽニ  フ-- 、:::ヽ.ヽニ フ-- 、 | ヽニ フ-- 、/   ヽ
    く. <\ヽ、   /| r'、⌒ヽ.ヽ'´\| r''⌒ヽヽ   | r''⌒ヽヽ 〃
    \\`ヾニ.ー/ィ L_ヽ/) } ./ィ ト`ー/ /_/ィ │  / ノ /'
      \,゙ゝ   `'´レ'‐-ニ∠ノ‐-`'´レ'-∠ノ‐-`'´レ'、.._∠ノ
ガンビーノファミリーのボス、ジョン・ゴッディ(大槻)
一時はタイム誌の表紙を飾るまでの栄華を誇ったが、彼の逮捕によりイタリア系犯罪組織は凋落していった。
さらに、ガンビーノファミリーが法執行機関に幹部級の内通者を多数出してしまったため、ファミリーは権威を失墜した。


  ∠ -‐ァ       ,、'´  ,.、-'' "           \
    /      ,、'´ ,.、-''´     fi fi ト、      ヾ、 ヽ
.  /      ,、'´.,、''´    /| ,ィ |:| |:l .l_.ン        l`ヾ   なぜっ・・・・・・!
 //l    ,、'´,、''´     〈:::レ':|.|::| |::ヽ  /\ヽ  .ト、 |     どうしてっ・・・・・・!?。
〃  |   ,、'´,、'´      n,  \:リ:::リ:::::i| 〈==、 lヾ  | ヽ|     なんでこんな・・・・・・!
.   | ,、'´,、'´       | _|f=-、.\ u !|/ヾ.、 〉| |ヽ|
.   ,!'´,、'´          r( リ   \!i  〈 o .ノノ| |
,、-'´,、r′    _    N ヾ、 o  》   ヾ ̄  | |        教えて・・・お巡りさんっ・・・・!
,、-'´ |    ( r‐ヽ、  | |j~ ゝ==シ  |j.  \.|j~| |        教えて・・・お巡りさんっ・・・・・!!
    |    ヽヽr‐ゝ |   〃"  |ju  U u \| 、       (俺、いつまで頭おかしいふりしなきゃいけないんだろう……)
    |     ヽヽ⌒l .|  u ___   r' __ u _) ヽ、  ,、-'´ 
.   |      ヽゝ-l | |j i´ _` ''ー----‐ァ/  ,.、ゝ''´,、-'´
   |       ゝ-リ   l ̄   ̄ ̄二ニ7.ム-''´ ,.、-'ヾ
   ,'         |\ |j {    ,.、-'´ ,.、-r‐i ''' "´     \/
.  / /          |::::::\ ,,ゝ-'´ ,.、-''´  | l       /
 /〃          |,.、-''´,.、-t''´ ̄``_二ニ! l _.... -‐''´ ,、"
〃/      _,.、-‐'' " ,.、-''´::::::\ゝ- '´ r== l ヽ、  |j ='"´
. / ,.、-‐'' "   ,.、-''´ヽ、  ::::::::`'-、.. u |j |  ヾ     u
/''´     ,、-''´     \   ::::::::::::`''..r-'′   \ U

ジェノヴェーゼファミリーのボス、ヴィンセント・“チン”ジガンテ(村岡隆)
オッド(奇妙な、頭のおかしい)・ファーザーの異名を持っていたが、これは精神疾患を演じていたため。
かつて自分のボスであるフランク・コステロを狙撃したことがあるが、その際は“沈黙の掟(オメルタ)”をコステロが守ったため無罪に。
が、コステロには後にしっかり復讐された。あだ名は“あご(チン)”。

98: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:04:12 ID:/80MViEs0
失敬、ヴィンセント・“チン”ジガンテ(村岡隆)ではなく
ヴィンセント・“チン”ジガンテ(伊藤カイジ)でした。

99: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:04:36 ID:/80MViEs0
                  蠶鬱蘭魔臓躍躍躍躍躍顧躍魔蘭
             蘭臓顧襲響璽願夢腕雪雪画画画買裏議驚驚驚驚響艦躍魔
        鬱躍醸驚願堀命山上С二Λ=ハТ=勺過魔臓艦襲襲艦襲驚裏願驚響襲躍魔
     鬱襲驚悪好乙=べ一÷÷÷+ハ≡乙手感太二个大欲漢≡Т≡土全過譲裏驚裏裏璽襲躍蘭
    臓響画ほ=べ个∞∞С∫÷べ÷ハ曲糖悪悪譲好好宇大土全手大Сべ÷÷个太好雪願響驚鐘醸顧
 醴躍驚好个土欲買勇夢悪画雪字Тべ手鐘悪譲悪全※土乙木日土大∞子宇手八÷÷÷∫个※雨夢顧驚鐘響顧
 蠶襲全※謝糖願陽陽譲糖糖糖糖雪火∫敬愛堀気ほ山三上仲手手勺山木火八永欲命大ハべ÷÷=火命葉驚裏議璽響
 蠶露曲裏鐘陽葉買堀画陽襲襲鐘鐘買二Λ勇夏大永永大仲ぬ仲ぬ日宇大乙木木心二中好総中火∫べ÷÷♂命雪悪願糖裏
  躍露議陽雪夏夏買裏魔魔臓顧願願水べ感雪謝字太井乙仲山上全井子全永Т勺中手上二山欲敬空大∫∫∫べ=С♂謝響
■□■□■□■□■□■□蘭鬱魔襲譲ぬハ漢裏醸露愛宇土乙ほ全=勺新木大気命八=土命全上=上気腕敬井山ぬ新糖璽蘭
■□■□■□■□■□■□鬱鬱鬱魔驚勺Т腕悪画裏勇命日乙日上総土べ子欲大上空空勺べ二ほ命手上ハ勺欲鐘糖響襲鬱
■□■□■□■□■□■□鬱鬱鬱魔時ハ宇夢悪夢全∞永ぬ太勺気С字仲=Тほ空∞≡仲新永=ハ火ほ時雨曲糖醸蘭
■□■□■□■□■□■□蘭蘭議水ハ手議陽悪雪夢買葉永好上≡夏乙勺漢土べ二命命二Λ日謝空永木手謝驚顧鬱
■□■□■□■□■□■□永=大愛悪陽腕葉譲永二八木个時个二曲宇С空空土∞山腕謝雨好夢鐘裏響襲臓
■□■□■□■□■□■□心ほ感夢譲裏画譲悪敬空曲譲葉日二感ТТ新陽謝陽鐘糖悪譲裏響襲襲臓鬱鬱
■□■□■□■□■□■□雪雪謝画腕葉譲全議雨≡Т勺総糖手大画雨好悪響艦臓躍躍臓魔
■□■□■□■□■□■□買曲雪雪勇譲勇乙个空驚買気曲議驚裏驚醸艦躍鬱
顧堀∴″″Т宙魔譲過画雪謝夢買画悪時С雪字べ∞手買鐘襲魔蘭鬱蠶
艦堀一-乙襲魔鐘字宇欲葉総夢敬曲山新С个堀悪手三宙驚臓
艦雪∞∞С木敬一火時大買大宇気∞全Λ欲♂ハ木敬葉裏顧
躍陽二′″″″″火感三敬♂字勺ぬ∞全Λぬ命手命腕襲蠶
臓謝-″-Т土ぬぬ命木宇宇勺乙ほ子Λ木子心雨裏艦蠶
蠶露総空腕響響驚悪ぬ感上譲Сぬ个山手三日璽露臓
 蘭躍顧躍蘭蠶魔醸願糖字謝勇※宇手日驚響襲
   魔顧響裏驚裏裏響襲顧鬱

1990年代後半、アウトローバイカー社会は戦争状態になっていた。
長い間支配権を握り、合衆国で最大の勢力を誇るヘルズ・エンジェルズが様々な対抗勢力と熾烈な国際的争いを繰り広げていたからだ。
ロング・アイランドからモントリオール、ロサンゼルス、果てはヨーロッパまで、広範囲に及ぶ各地の新聞に、刃物による殺傷、銃撃、爆破事件の
記事が載らない日はなかった。

100: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:05:22 ID:/80MViEs0

  /________________ヽ   /________________ヽ
  |      ヽ  Beghin   /         |   |      ヽ  Beghin   /         |
  |          \   Say /         .|   |          \   Say /         .|
  |         ー── ¨  __         |   |         ー── ¨  __         |
  |     ≧≦       ,ヘ ゚ )        .|   |     ≧≦       ,ヘ ゚ )        .|
  |     /∧ヽ<山>ニ=-( ! \      .|   |     /∧ヽ<山>ニ=-( ! \      .|
  |  >ヽ∨/         ヾ∧`      .|   |  >ヽ∨/         ヾ∧`      .|
  | >ヾヽ/¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ¨ ─ 、 |   | >ヾヽ/¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ¨ ─ 、 |
  | \    l     .|⊃            / .|   |  >ヽ∨/         ヾ∧`      .|
  |   \  |_  a | e r r c h e  /   .|   |   \  |_  a | e r r c h e  /   .|
  |     ` ー────────‐ ´     .|   |     ` ー────────‐ ´     .|
  |       フランス ナチュラル シュガー      |   |       フランス ナチュラル シュガー      |
  |      、___100 %____,    |   |      、___100 %____,    | 
  |     | ̄ヽ/  ̄∨ ̄/ ̄ ̄  |     ..|   |     | ̄ヽ/  ̄∨ ̄/ ̄ ̄  |     ..|
  |     |〉、 ,    X</ \ _|     |   |     |〉、 ,    X</ \ _|     |
  |     |  ¨ヽ ー´¨≦    /   |     |   |     |  ¨ヽ ー´¨≦    /   |     | 
  |     |ゝ    〉    〉   , ー─.|     |   |     |ゝ    〉    〉   , ー─.|     |
  |     |   Y  、 <ヘ/PURE..|     |   |     |   Y  、 <ヘ/PURE..|     |
  |     |   ノ </  _( 100%.|     |   |     |   ノ </  _( 100%.|     |
  |     |><  j V    >ニニニニ|     |   |     |><  j V    >ニニニニ|     |
  |     |ヽ   入 ´、 Σ三三三|    |   |     |ヽ   入 ´、 Σ三三三|    |
  |     `  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´    .|   |     `  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´    .|
  └────────────────┘   └────────────────┘
                        ドラッグ(代理)

暴力事件は、純粋に男の沽券に関る物から、ドラッグの膨大な国際市場の支配権をかけた戦いから起こる物まで幅広くある。
彼らアウトローバイカー集団のドラッグ取引高は正確に算定できないが、2001年3月、ヘルズ・エンジェルズカナダ支部に対して行われた訴追手続が目安となっている。
カナダの地方および連邦の法執行機関は、“春季作戦(オペレーション・スプリングタイム)”と名付けた大々的な手入れを行い
ケベックのアパートにあった金庫から1日のドラッグの総売り上げ560万ドル以上の現金を押収した。
ヘルズ・エンジェルスは、その販売網を利用して、ケベックだけで年間10億ドルともいわれるドラックを管理し、毎月数百キロのコカインとハシシュを
動かし、パキスタン、南アフリカ、オランダ、スイス、ベルギー、ジャマイカに輸入の手を伸ばしていた。
なお、注意してもらいたいのは、この手入れはカナダの一地方で、ヘルズ・エンジェルズという一組織のみを標的に、たった一つの法執行機関が行った
作戦であったことだ。

101: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:06:14 ID:/80MViEs0

                             ,...-=-....
                            ,イ::::::::::::::::ハ
                              |::;-===-、:l  ,ィ ̄ヽ
                             l:ir- , 、-ァ:!/  イ }
   _                          !ゞ´ ィ r'ノ' /!  /
  r彡='´` ヾ_ィ´7 ̄Y             ,,-=ハゞ=ェェ=ハ ,イ ̄7-、
rイ´,,ィ=ゝ、_Y_/   j           ,イュ、:::::::::{`ー-'/-―-、:::::ヽ
イ´:::::::::::::_:::::::::/   /`ー- 、  __ ,, --´::ヾ、:::`ヾュ:::`‐7´ィ´ ̄`ヽ Y`ゞ}.、__
 ヾ='´ ̄ ` 7   /::::::::::::::::::Tj::::::::::::::::::::::::::::::ヾ,、::} ノ::/ /  /`ヽ /   ノ `ー;::::::`ヽ
        /   / ̄`ヽ:::::::::::::::::::::_ -‐´ ヘ::::::ヽ :/ /  /:::::::::::ヾ,- イ::`>≧'` <ヽ
.       /   /     `ー― ''       ト、::::/ /  /::::::::::::::Y  `ー、:::::::::>...、` <
      /   /                   lニ/ /  /:::::::::::::::::::ヽ     ヽ:::::::::::::::>...、  `Y
.     /   /                  ∨ /  /::::::::::::::::::::::::ノ-,      ̄ ̄`ヽ_:;ノ `ー'
    /   /                  r/ /  ,イ=ョーr--‐シ /:'/
.   /   /                  〉 /  /[三ヨ=[==''フ Y ::イ
   /   /                 ,イ./  /:::::TT::::::::::::::::::::! ! ::{
.  /   /                    _ ,イ /  /:::::::::|::|::::::::::::::::::::| | ::r'
 /   /               , イ;イ /  /:::::::::::::!::l:::::::::::::::::::ハ |  ::ソ
./   /              /:::::;イ /  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!ト、 ヒ
.   /             ,イ::::::::;イ /  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l } ::ゝ
  /            /-ーィ'7 /  /´ ̄ ̄ `ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l´ 彡'
. /           ,ィ´ / ,イ /  /       \::::::::::::::::::::::::::i ヽ_,
../          ィ´ハ イr' ,イ /  /          Y:::::::::::::::::::::::| ::イ
/        ィ´:::::::::::ゝ!、 ,イ /  /            !::::::::::::::::::::::::lヒ´


ヘルズ・エンジェルズは世界27カ国に230の支部と、4000人強ともいわれる大量の構成員をもっている(2013年現在)。
さらに彼らは国際的犯罪組織、というよりもテロ組織に似始めていた。
93年から97年まで、後にGreat Nordic Biker War(グレート・ノルディック・バイカー・ウォー)と呼ばれる戦争では、バンディトスとヘルズ・エンジェルズは
地元のクラブや他の組織を巻き込んで、熾烈な戦闘を繰り広げた。
デンマークでは、バンディトスがヘルズ・エンジェルズのメンバーの家にロケットランチャーを発射し、ヘルズ・エンジェルズは報復としてスウェーデンやノルウェー
フィンランドなどで、バンディトスのメンバーを集団で暴行したり、銃撃して殺害した。
報復は報復を招き、両陣営は自動車爆弾や拳銃を使った殺人、さらにクラブハウスでの銃乱射事件も頻発した。
最終的には12人の死者(うち一人は無関係の民間人)、74件の殺人未遂、96人の負傷者を出して戦争は停戦したが、双方とも停戦条約を守らなかった。

103: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:09:27 ID:/80MViEs0

                          驚漢気命命好好宙鐘蠶               躍醸顧
                     蘭雪全仲感議醸璽糖願艦璽夏仲玉時願顧鬱勇新総玉仲総感総字新蠶
                  露仲命葉響時太∫-″′′‥一火中謝裏堀雨気画過画         議井蠶
              蠶空気艦勇土-′            ′′′′″∴全蘭   襲∞敬         願総
            裏曲日議堀Т′  ′′″°″Т感時土‥′      ′二璽   艦ハ顧議気好糖 醴宇
         譲井感夢魔空°″′べほ命手手宇宇仲=♂命ハ′      ′二蘭   木雪日顧臓字鐘醴字
     腕命字時陽勺=へ÷一永命仲∫″″″″-べ気大‥日一′    ′″井   夏漢雪  顧欲醴宇
     ■□■□■□■□■□■□■□■□■□ぬ空一水べ°-          +璽蠶全総    顧気醴玉
     ■□■□■□■□■□■□■□■□■□‥ハ気″″              ′仲議敬     糖漢醴全
    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□°″全″    ′            火驚感     画悪醸時
    ■□■□■□■□■□■□■□■□■□裏好火°′′′′          ÷艦欲     悪謝雪腕
    □■□■□■□■□■□■□■□■□■愛議蘭艦漢水べ′          ÷艦欲     艦欲願時
   ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ′ -乙雪醴艦気宇=′    上譲夏
   字驚″永謝太二二′∞Λ大勇臓醴醴醴響-    °Т中∞∞中勺買へ′′木宙裏
   字璽°堀葉山∴∴!心臓木″‥Λ山土!′    °過べ雪命上+宇+  ″曲井
   時驚三新土三字空空時玉仲永′♂″          °雨ゞ 譲永永新山″′Λ臓宇
   空願    个  土漢時好木一上″÷″′′    ″乙子-感欲个″  ′″感空驚
  鬱字蠶魔裏字※水譲鬱    鬱謝∫″空ぬ÷ゞ ハ欲命三過艦个″    ″乙願命
   躍欲曲木総欲永字ぬ日気ぬ漢魔糖-乙鐘時感時八‥襲裏雨謝-′′=裏中蠶
   手時過ぬ悪∴С永永気雨驚=謝命‥謝′′′  ′過驚∴敬ハ′Т糖中襲
   勇字ほ躍腕水Λ°′″∞字″∫璽へ漢′        ほ響画空--糖ほ襲
       ぬ糖ハ上土宇命仲永″′″勺雪願上′      勺水Λ‥″時宇議
     魔木臓鬱醴漢″″′″′    ′-雨+′    ″木+′′二買夏
     井鐘Т裏新-′      ′  ′  ′大″      -気″′-画ぬ
   顧欲気″井‥                  ′″′′″个気÷′-新命鐘
     手勇八Т‥′      ′″′′′-一上日欲宇!″ハ曲欲夏
     悪手敬雪謝べ′′″Т欲譲夏好命日♂へ″‥Λ総譲ぬ糖
        璽雪日愛勇買悪感仲時悪買愛宙空感雪鐘愛手時鬱
            曲仲玉空願蠶響時宇字仲全全字空夢

104: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:10:34 ID:/80MViEs0

対するモンゴルズは、長いこと法執行機関のレーダーに引っかからずにいた。
17年間のエンジェルスとの戦争の後、モンゴルズは勢力拡大に勤しみ、メキシコ人刑務所ギャング“ラ・エメ”と手を結ぶようになった。
ヒスパニック系犯罪者たちをクラブに入れることに熱心だったモンゴルズは、カリフォルニア最大の黒人ストリートギャングの“クリップス”(※4)や
“ブラッズ”(※5)などに属する荒くれ黒人たちでさえ、モンゴルズにはちょっかいを出さなくなった。
モンゴルズはいついかなる時も殺人を辞さず、些細な言い争いをしたり侮辱を受けただけで人を殺し、仲間内では強烈な忠誠心を持って互いを守るので
都会のゲリラ集団と化していた。

(※4)
アフリカ系アメリカ人を中心としたストリートギャングで1969年に結成された。
二大黒人ギャング組織の一角を担う。
大きな特徴は構成員の大多数が若者で、メンバーはチームカラーと呼ばれる組織を特徴づける色の服装に身を包んでいること。
クリップスは青(現在ではやや暗めの紺)をシンボルカラーとし、バンダナをズボンの左側に垂らすのが特徴。
後述のブラッズとは永遠の敵対関係にある。
構成員数3万人

(※5)
アフリカ系アメリカ人を中心としたストリートギャングで、クリップスに脅かされていた一派が結成した。
二大黒人ギャング組織の一角を担う。
ブラッズは赤をシンボルカラーとし、バンダナをズボンの右側に垂らすのが特徴。
前述のクリップスとは永遠の敵対関係にある。
構成員数9千人

105: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:11:52 ID:/80MViEs0


         /! |    チ                  へ
          ! ! |     ャ   ト、ト-~'''‐-‐-─-、    ヘ
    -──|┼|─‐-  ッ ト、」 ! !  !  l  i! !`‐'7 :
  /  -─┼|┼‐-、 \ ト、   !  i  l i  i //!      ,-‐-- 、   
./ .// ̄ ! ! |`ヽ ヽ ヽト、\!レルレノノノノ/イハト、 /イ     //`彡ヽ\ 
  / .      ! ! |      ト、\ヽ!          |// 7    / / /´`´\\ヽ 
    r‐-、 |┴|      `ト、i i ,─-、__ 、__,-─ |ノノ7   / / /__  ___\l| |  
    ト-イ /^Y´\    `ミ、|Y -‐┰┐┌┰‐ァ |^! イ   | ///___,`i'____ ト、!、  
    |-‐!/o/´\o\    .`┤|   ̄7! f  ̄    | | ノ    | |、/  ゚ `i´゚  |/`! 
    入 /o/   \o\    | |    L | | 」    |ノ/    i||lト、  ヽ、|, - /// 
   _( /\/\    入o\  ∨  、ィ㎜㎜㎜_,   レく-──ァW|\ -==',イ/ヽ、_
  (  \__)/`ァ─‐' /\/__/|\  ` ̄ ̄ ̄  /| \__/ /!  `'ー─' |人_ノ!   ̄ヽ、
  (`ー-r'ヽ /   r‐' ̄ ̄/ |   \ ____/   ト、 \ ̄`ヽ^Y^Y^!__|_____   \
  `r‐‐'     _/   /   ト、           / ∧  \   \ |├┴┬──‐'´ニ」/ノ ヽ
  /\    /        ト、\         // !       `ヽつ |(`´Y!   プト、) !

ヘルズ・エンジェルズが利益追求のために暴力を行使する傾向にあるのに対し、モンゴルズの殺人や過剰な暴力は彼らのライフスタイルであった。
クラブの創立者たちがモンゴルズという名前を選んだのは、彼らがまともな社会の厄病神であることを誇りにしていて、強奪略奪を繰り返した
恐怖のチンギス・ハーンの継承者を辞任していたからである。
しかし、90年代後半に殺人、暴行、略奪行為、武装強盗、麻薬売買、重機密売などでATFの、特に特別捜査官ジョン・シコーニーの個人的な注意を引いた。
捜査が一筋縄ではいかないでいかないことはわかってはいたが、同じように彼らを摘発したがっているFBIや地元警察を差し置いても、昔から彼ら
アウトローバイカー達の摘発に従事してきたATFが、このような捜査にはうってつけだった。

106: 名無しのやる夫だお 2013/09/04(水) 22:13:05 ID:lE3r253s0
重機密売・・銃器密売だよね(汗

107: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:13:56 ID:/80MViEs0
誤字
辞任していたからである→×
自認していたからである→○

108: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:14:40 ID:/80MViEs0
>>106
失敬、それも間違えてました。 ありがとうございます。


                                       /|
                                        | |
                                        | |
                                ,.‐= 、 |
                               〃    ヽ
                 ,. - 、                 ,'  ,ィ'77ハ. ',   , - 、
    アッカッリ~ン   〃    _ヽ   ,   ̄  、     /|  |'////| Y 〃   ヽ
             i i  ///匁:i  /  ,ィz、 Y ,.イl:|  |'////| :|  | rィ7ハ ',           , ´ `ヽ
             | | 《'////,' | 〃l l,゙//∧ :| / ll |:  V//,'リ. 《  l! {///∧ i          / i ,ィ77x.’,
          r=ィ| | 》////, | /l | l|////|/  l |   V/イ 巛ヽ |  }//// ;ヽ.      ,イ | |////7z|:     /,
         /i| || |V////| | i! l| l|////  l  ! |    V,'| || |V  l//イ l | ト、  _,。=|:| l | |////7゙:|    | |   私たちATFの捜査官です
       /l| | || |..V// ト 、 | l|///     | | i   Ⅵ || | V ト/オ  |./| ゙,人_ |:| l | |////| |    | |   え、一人足りないって?
      /| ||| | || l// l l :  ヽ |//リ   l :|| | | l  :| || | V Y l  | |. /`ヽヾl | l | |////| |    | |   心の綺麗な人にしか見えないんです
     ,イ |t_リ:| | l;//|  | | |   i l|'//    l! l| | | |  |: l| |  V ∧ l! l | |/     ヾl | l | |V//,'| |    | |
.    /|L ||  | |// i! |  | | | l/ |///    l| l | | |  |: l| |  〉| l| l! l | f⌒`ミ  l  | |  V/,゙| |    | |
   / 三≧/// | | |  | | | '_, |//ケ=ミ_| l | | |  |: l| |,/ | l| l! l | |   \l  l |:  V,'| |    | |
.  /  「|. //l | | | |  | | |〃/゙ヽ/  =ヨТTT=ーz !  | ||l  | l| l! l | ∧    ヽ l |    Ⅵ: l|>‐z 」 :L
  レ=、|//\l | | | |  | l,」ィ=二 ||  ー=イ| | |  | l | :!  |,.イ|V  | l|.」.」.」 ∧   ,。=ミ !    Ⅶ||   E三Y
  {ミ刈| イ'///||\l l | |  f=ト、`ヾヨ|: ニ二|:l | |  | l ヽ!\l  | V | l|三三ヨ ト、  |:  ゙Y=z__ :Ⅵ|    ヾ三}}
  {ミ三L.l'///,||||||l\_ l |  L|_|_|_ト、 `ー}     Ⅷ | |  | |  |   l |  ヾ工ア | `ヽ| ヽ,|_|_|_|_|     ̄ヾ|      |/|
  `マ///////l|||||  | |   `マ/∧  〈      V. | |  | |  |   l |  》彡}} |l   | | V///|   l   l |\__{/}
    `マ///l l||||  |  \| | |`マ∧ :|  /⌒Yi l  | |  |   l |  / |   !! : | |  V//∧ l   l :|
      `マ l l||||  |    | | |  ゙マ∧ | ,人   |:「二二ニニ=‐ :|/:  |   !! : | | |: V///i l  l  |
        | l||||  |    ヽ.| |   `マ:レ<//LLL|」 ̄ :l |  |   l |  :  |   !! : | | |  V//| l  l  |

109: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:15:16 ID:/80MViEs0

ATFの潜入捜査の草分けは、1970年代初期に行われた“ウィドウ・メイカーズ(危険な荒馬)作戦”にまでさかのぼることができる。
まず、6人のATF潜入捜査官によって、ウィドウ・メイカーズ・モーターサイクルクラブを結成し、カリフォルニア州ロングビーチで活動していた
アウトローバイカー達を標的にし、銃火器やドラッグを違法に扱かったとして13人を逮捕し刑務所へ送った。
これが西海岸の無法バイカー集団に対する潜入捜査の先駆けとなった。
ほぼ同時期に、ATFはDEA(麻薬取締局)と協力し、北カリフォルニアにおいて、ヘルズ・エンジェルスを標的とした捜査を行ったが、これはあえなく失敗
におわった。捜査官がフルパッチに、つまり正式メンバーとなれなかったためである。
しかし、この捜査により、合衆国連邦法第18条1962項、暴力支配・腐敗組織取締法(RICO法)によってアウトローバイカー集団を起訴した最初の事例
に繋がったのだが。
以降ATFは結束固いアウトローバイカー集団を壊滅に追い込む捜査に力を入れてきた。
スティーブ・マーティン捜査官たちのウォーロックスMCへの潜入捜査や、97年のサンズ・オブ・サイレンスMC(※6)への潜入捜査はいずれも成功に終わり
特にサンズ・オブ・サイレンスは51人のメンバーが逮捕され、75丁以上の銃火器、市場価格で25万ドル以上にもなるメタンフェタミンを押収した。

(※6)
サンズ・オブ・サイレンス・モーターサイクリング・クラブ
1966年にコロラド州で設立された、KKKも真っ青な白人至上主義色の強いアウトローバイカー。
アメリカ12州に30の支部と、ドイツに支部を持っている。
構成員は200人~280人と少ない印象を受けるが、FBIは彼らを全米で最も危険なバイカーギャングトップ5に入れている。

110: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:17:03 ID:/80MViEs0

                ̄   、
            ´        \
     /             ヽ
      /            __ヽ
    '                     ヽ
    l                / .,.....ヽ
.   l                l {::::::} l
.    l                 ` ー‐ |
   l                     |
   l                    |
   l                        ゾ
   !              ___/
   ,'                    _/
 ̄ `ー -                   /
        `  、            /
:.:.:.:.:.:...        、     /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ


                │
              / ̄ ̄\
         rヽ  / _ _ \
         i !  |   ・  ・   |
      r;r‐r/ |.  |@ (__人_)◎ l
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  |
     l` ( ``/ .  |        }
     ヽ   l  . ヽ        }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ
     ジョン・“やってられっか夫”・カー

                    /:;;;;;;;::::::::::::ヽ,
                   /::(゙゙゙''''',=ゝ、;;:::i
                  /:::::::`゙'''":| :i、,,,,,)|
                 ,-、::::::::::::::/‐、::::::::゙|
                 | ,,':::::::〆::;;:::::`:::::::|l
          /`゙゙゙''‐、   ゙,〈i::::::∥'"`゙'''i:li:::::゚`l
         l    `''‐、,,,,_〉\∥L-‐、,,|:ii:::|ノ,'
         |        i゙|||llii、;il||||llli:::ll://   _,,-‐''''''‐‐i
         |        .|:::::|||||||||||||l;;il||/‐‐'''''"      |
         |       /:::::';|||||||||||||ll"/          |
         ヽ  i _,,,-''":::::::::';゙l||li彡:::,":|          |
       ,,, -''|  |,‐'‐、;:::::::;;;;;;;;::',::::::::::":::::`':、      '; ノ
    ,, ‐'"  |  |   /‐‐-=、,,`゙;;;::::‐''':::‐、;;::゙'::::、    ;/、
  ,, ‐'"     |  |  /    ,,,,,__ `゙゙゙''''‐-=;;;;;;;;;;|    i `゙゙''‐ 、
            エリック・“ダッチ”・ハーデン

         ____
        /      \
      /         \
    /   (●) (●)  \l⌒l
    |   (トェェェェェェェェイ)   | .|
    \  \ェェェェェ/   //
ダリン・“キル夫”・コズロフスキー

ジョン・シコーニーは、長年南カリフォルニアで増大するアウトローバイカークラブの問題に長年関ってきた。
彼はウィドウ・メイカーズ作戦に従事した6人の捜査官たちのように、自らも“集団”を組織していた。
ATFの特別捜査官ジョン・カー、エリック・ハーデン、そして、親しみを込めてコズ、と呼ばれていたダリン・コズロフスキーからなる集団だ。
彼らは、結成から十年たっても当初と変わりなく意欲的に任務をこなし、互いに密接なかかわりを持って仕事をしてきた。
そのため、銃弾が飛び交うような事態になっても、お互いに頼れることがわかっていた。
彼ら4人は、私が誘われる数ヶ月間から、連邦捜査官を潜入させる可能性を探っていたが、基本的な一つのことで合意はしていた。
それは、アウトローバイカークラブに潜入し続けても、その厳しさに耐えられるものでなけらばならない者でなければならないこと。
犠牲、孤立、精神的緊張を強いられても、それを乗り切れる者でなければ、この任務は達成させることは不可能であった。
つまり、潜入捜査経験がある程度あることが前提条件となった。
捜査官を一から教育する余裕はなかったため、その条件に当てはまったのが私だったということだ。

111: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:17:50 ID:/80MViEs0
              -── 、
            '´:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.;;;',
              /:.:.:.:.:.::.:.:ァ─ミ.:.:.:;;;',
          {:r''¨ヽ-‐{___ノ≧=:;;',
              弋_,ノ:.j:!:.:.::.:.::.::.:::;:;:;:;:r‐、    となると、俺はダメだな
           j:.:.::.:.(.;.;.;.;):.:.::.::.:;:;:;:;:;;λ:
             Y:!.:}.::.:.::_二=ミ从::.;:;:;::;:;::}
          {:.|:.::.从___,ノ}iii{:;:;;::i{}{}′
          ゝl:.::.{iii}.::..iiiiii.::ノiiii}:;:;:;:}:;:|
            \:}iiiiiiiiiiiiiiiiiiii{ ̄ ̄ ̄ニ=‐- _
             }iiiiiiiiiiiiiiiiiiii{          ¨Y
          _ =二iiiiiiiiiiiiiiiiiiii|        _,  ─┴‐──‐-、
      ,ィ ¨ ̄    弋iiiiiiiiiiiiiiiii}     /    >'':.: ̄ ̄:.¨'' 、
     {    ',      }.:.::.:.:.::.:.:.V  /    /: : : : : :.:.:.:.:.::.:.:.:.',
      V   ',  _/: /:.:.:.:.:.::.:.V∠_    ,: : : : : ::.:.:.:.:. ::.:.:.:.:.::.:',
      V   } /:.:.:.:./:.:.:.::>''¨ \\   i: : : : ::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::. .:.::..',
    _ / }  .ノ/:.:.:.:::.:.:.::.:.:.::|      / /  |: : : :.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:: .:.:.:.::i


               / ̄ ̄\
              _ノ  ヽ、 u \
          Σ  ・   ・    |      すまん、俺バイク乗れないんだ
            (__人__) @  | ../}
      _        ヽ`⌒ ´     | / /    __
   (^ヽ{ ヽ      {        ./ /  . / .ノ
 ( ̄ ヽ ヽ i      ヽ      / 厶- ´ /
.(二 ヽ i i |,r‐i    ノ.   ヽ /     /
  ヽ   /  ノ  /    r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄)
   i   {   イ―イ /   .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
   ヽ. `ー '/   /           /\ \
      `ー '  ̄ ̄!           |  ヽノ


         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \   俺はヴァゴスの潜入捜査が終わったばかりだ
  | / .イ '(ー) (ー) u.|   手配写真が出回ってるだろうから無理だな
.   /,'才.ミ)トェェェェェェェイ)/
.   | ≧シ'ヽェェェェェ/ \
 /\ ヽ          ヽ


ちなみに、何故彼らの中からではなく、私が選ばれたのかは以下の理由があったためだ。
黒人は1%er社会ではめったに受け入れられないため、ハーデンは真っ先に除外された。
カーはバイクに乗ったことがなかったため除外。
コズはヴァゴスMCへの潜入捜査を終えたばかりで、彼らから“指名手配”されているため、すぐに潜入させるわけにはいかなったためだ。
つまるところ、シコーニーの言葉を借りれば、良識などよりガッツのある捜査官が必要だった。

112: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:18:35 ID:/80MViEs0

       ____
    /     \
   /  ─    ─\
 /    (●) (●) \
 |       (__人__)    |
 \     ` ⌒´   /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||

私はATFに入局してから、この時まですでに17年がたっていた。
それ以前には、2年ほど連邦国境捜査官として働き、ノース・カロライナの市警察官として6年間働いていたこともあった。

114: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:19:14 ID:/80MViEs0

            ,  --―-- 、
          /        \
         / ===US.ARMY==∧
         .《二二二二二二二二》
            } l  (●)  (●)   |
          iシ    (__人__)    |´
          \ _____`⌒´ _____/
           /;;;;;;;;;;;\二/;;;;;;;;;;\
         /==‐;;;;;;;;;r'゚lニニニl]\__ヽ /l
        fニ|;;三;|llニニ[ l===ニニl]}||||||||ll]}コl|====iニコ
        |l_,,|;;;;;;;;ヽ─ ⊃)「_,,,![。__。mm]三i三三i三F
          \____/. |ll [`-' `─´    ̄ ̄ ̄
                  '''~

それ以前はアメリカ陸軍の特殊部隊にいたこともあり、ダナンからDMZ(17度線)までで任務に就き、幸運にも祖国へ帰ることができt。
成人してから法執行機関か軍隊以外に勤めたことはなく、その意味では私は父親のたどってきた道をなぞっていたと言える。

115: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:20:49 ID:/80MViEs0

   _____
 /         ( ;;;;(
/             ) ;;;;)
|       /   \ /;;/
|        /ヽ  l;;,´.|
/     ∩ノ ⊃━・'/    OK,取引成立だ。また頼むぜ
(  \ / _ノ |  |     (酒の密造・密売の証拠はこれで全部そろったな)
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

父は密造酒の製造販売の摘発していたATFの捜査官で、五十年代と六十年代には、ノースカロライナ州とバージニア州の丘陵地帯で潜入捜査官として働いていた。

116: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:21:47 ID:/80MViEs0

    _____
  /三      \   ―― [] ]
   \三 /    三 | l ̄ | |
 '(○) (○ )   三. |_| 匚. |
 | (__人__)   u  三    | |
 \ `⌒,/ゝ  /⌒ヽ    |_| [] [] ,-
  /  | \|    三       //
≡(    ヽ   三   三      匚/
. ≡\   \  三  三
 (⌒、\   \.__、≡二
   ̄ /         三
  /    /ヽ    三
 三   三 / ニ ヽ    三
  \__二_ニ  ヽ    三
             \  ≡
              \ ≡
                  ` 、_三

ATFの中で、私は“ストリート捜査官”として知られていた。
私が書類仕事を嫌って、頭の固くて融通のきかない上層部に割く時間など無いと思っていることは、局の誰もが知っていることだ。
言わせてもらえば、官僚的な幹部どもは全員法執行機関の仕事の足かせ以外の何物でもない。

118: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:22:35 ID:/80MViEs0


                ̄   、
            ´        \
     /              ヽ
      /                 ヽ
    '::::::::::::::                ヽ
    l:::::::::::::::::                  ヽ
.   l:::::::::::::::::::              l
.    l::::::::::::::::::::::::               |
   l::::::::::::::::::::::::::             !    よし、奴がビリーに銃を売ったところは撮ったな? よし、証拠はこれでそろったぞ
   l::::::::::::::::::::::::::::            ノ
   l::::::::::::::::::::::::::::::             /.           _ノ
   !::::::::::::::::::::::::::::::         /          _ ) (_
   ,'::::::::::::::::::::::::::::::.          /.ヽ      (⊂ニニ⊃)
 ̄ `ー -:::::::::::::::::::.         / \;;;),     `二⊃ノ
        `  、        /   \\  ((、 ̄
:.:.:.:.:.:...        、      /.     \,;;)ー'ノ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.          :.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
.         :.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./

一方、シコーニーは私がクリップスやブラッズのようなギャング連中の売人からコカインを買ったり、バージニアでネオナチ連中からフルオートのマシンガンを買ったりして、潜入捜査活動をするところを見てきていた。

119: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:23:03 ID:/80MViEs0


   / ̄ ̄\ 
 /   _ノ  \
 |  -( □)(□)
. |     (__人__)   つまり、この場合いかに彼らの信用を得るか、ということについては……
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄

        ____
      /      \
     /  ─    ─\
   /    (●)  (●) \   (これ、進○ゼミの講座でやったところだ)
    |       (__人__)   |
   \      ` ⌒´   /
   ノ            \
. /´                 ヽ  
 |    l             \  カリカリカリカリカリカリカリカリ
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


潜入捜査官としての腕は、ほとんど自分で磨くものだ。
どこかに深く潜り込む連邦捜査官は、ほんの少しのトレーニングを少ししか受けられないのだ。
私たちはジョージア州グリンコの連邦法執行訓練センターでまず基本的な訓練を受けるが、しばらく通常勤務に就いた後、潜入捜査に興味と意欲を示せば
さらに進んだ訓練を受けられるアカデミーへ行くことができる。
しかし、私の経験では教官たちは生徒たちに基礎を教えることはできるが、それ以外のことは教えてくれない。
例をあげてみよう。
相手に信用される素性はどうやってでっちあげるか、任務ではどこまでの行為が法的に許され、どんな行為が許されないか。
状況が悪化しそうな気配を察する心理学的テクニック、監視用の電子機器の効果的な使い方や隠し方などを教わる。
当然のことだが、潜入捜査官は常に自分の実を守ることができるが、暴力をそそのかしてはいけないし、犯罪行為に加担するときは
犯罪者たちが先に手を付けた場合のみ許される。
また、ATFのルールブックには、ひとつの例外を除き、捜査官がドラッグに手をつけることを明確に禁じている。
その例外とは、自分の生命が由々しい危険にさらされていると判断された時である。
麻薬を吸飲、暑いは注射せざるを得なかった潜入捜査官は、勤務中に負傷したすべての連邦捜査官と同様、出来るだけ早く近隣の医療機関か
医師のもとへ行かなければならず、回復したら膨大な報告書を書いて事情を説明し正当化しなくてはならない。
その膨大な報告書を書いた後、その書類は上司のもとにおくられ、上司の裁量によって潜入捜査に戻るか否かが決まってしまう。

120: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:24:35 ID:/80MViEs0


|┌──────────┐   199X年XX月XX日
||    /      \      | ┌────────────
||  /  ─    ─\    | |Yaruo St. John
||/    (●)  (●) \ | ├────────────
|||      (__人__)    |. | |XXXX April 1st
||\      ` ⌒´   ,/.  | ├────────────
||...イ.ヽヽ、___ ーーノ゙- 、   | |Los Angeles, California
||   |  '; \_____ ノ.|ヽ i....| ├────────────
||   |  \/゙(__)\,| i  | | |Tel: 05-xxxx-xxxx
|└──────────┘ └────────────

私は成否というのは捜査官の性格、才覚、気性、祖して当意即妙の才能にかかっていると思っている。
ようするに、潜入捜査は科学ではなく芸術なのだといえる。
私が20年間やってきたように、外に出て色々な取引のやり方を体験から学ぶしかない。
私は、モンゴルズに潜入する役割を担うまで、でっち上げの素性を作る必要のない潜入捜査作戦に数多く関っていた。
そこで使っていたのが“やる夫・セント・ジョン”という偽名である。
私はこの偽名を使い、合衆国にいる様々な極右暴力集団、KKKやナショナル・アライアンスといった組織に潜入し、M16自動小銃や
30ミリ機関砲などの重火器類の取引を密かにおぜん立てしてきたのだ。

121: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:26:15 ID:/80MViEs0

        / ̄ ̄ ̄\
        /        \ __
     /   ─   ─  ヽ| l(^)
      |   (●)  (●)  .| l(_ ) はい、博士は今ご多忙のためお会いになることはできませんお
     \   (__人__) __,/|_K )  その件でしたら私から博士にお話ししておきますお
カキカキ  /   ` ⌒´   `Y§/
   _/((┃))_______%oo
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ  \
/  /_________ヽ..  \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

私はある捜査で、合衆国でもっとも大規模で活発なナショナル・アライアンス(国民同盟)に潜入した。
彼らは全米に10以上の支部を持ち、数百人規模の活動家と数千人以上の支持者を持つ、白人至上主義のネオナチ組織である。
ウエスト・バージニア州ヒルズボロ郡のミルポイントという田舎町に、彼らは40万坪以上の広大な土地を所有しており、そこに本部を築き上げていた。
コスモセイスト・コミュニティ教会とよばれるこの地には、本部施設のほかに多数の施設があり、同組織所属の白人たちが銃で武装して警戒していた。
私は、正式なメンバーになれただけでなく、ナショナル・アライアンスの創設者であり指導者であるウィリアム・ピアース博士の世話係に任命された。

122: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:28:34 ID:/80MViEs0

               /                             l
              ,l゙                              |
              l! l     !    !                   .!
              l l!    l    i    ,'l         |    !   .|
              ``!ヽ、   l    l    / |,!   l   , l   /   :!
               l  ``i'゙ヽ、    |   ;' l l   |   l!_l_,、-'゙!    |
               |   |,! 、.`゙`''ヾ、;: /  l | _,,.!-‐‐'"_,'_,,,,_ |    |
                |   |、 -=、,,____ ヽ, / ___,,r==-  , l    |!
                |   !;r、 ,,r'':::::::::::::::ヾ__,、,_ir ':::::::::::::::::ヽ_/,l,'!    l'!   (やる夫君のおかげで書類仕事がスムーズに進むようになったな)
                 |   | l;l ゙ii::::::::::::::,; -メ‐、 ヽ::::::::::::::::::::ノ  ,ir|    |l!
                !   !::ヾ,, ヾ--./ / ./ヽ, `──‐‐´ ,r/l_::!    |
                |  l:::::ヾヽ,_/ , '  /  i          !;i li::l   ,.!
               _, - l l! l|ヽ jl´   ,, '  ./  / _,-`       j;トji:::l   ,.!:ヽ_
        _, - '´.:.:.:ヾ!l l|!r'" /  ,i´  /  ,i_''_, _ ,-、  ,_j;;i //::| , /.:.:.:.:.:.:.\_
   _ , -─'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l、ヽ`:、::| /  /  /   /   _/ ,/,,,j';;/   `l/l:/::::::::::::.:.:.:.:.:.::.:ヽ-、_
-‐'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::ヾ::::::/  /  /   /  フ´   /-'_;/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ,,_
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::/      /  ,ト-/  /;;;;;;rl, イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/          /;/  /;;;;; i,,-´  |:::::::::::::::::::::::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:

ウィリアム・ルター・ピアース博士は、1933年にジョージア州アトランタに生まれた。
白人至上主義傾向の強い南部の影響を受けて育ったピアース博士は、地元の高校を飛び級で卒業後、陸軍士官学校に入学。
1960年代前半には、オレゴン州立大学の物理学助教授にまでなったが、65年に任期を残したまま退官し、66年にアメリカ・ナチ党に入党する。
が、アメリカ・ナチ党の指導者が暗殺された後、さまざま組織を渡り、1974年にナショナル・アライアンスを設立する。
彼はアメリカのネオナチに大きな影響を与えた『ターナーの日記』と呼ばれる、白人優位主義を唱える終末的小説を発表し、二十万部を売り上げた。
この本は、オクラホマシティの連邦政府ビル爆破事件の主犯であるティモシー・マクベイを犯行に駆り立てる一因となった。
私の持つ『ターナーの日記』には、彼の自筆による献辞が書いてある。

123: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:30:02 ID:/80MViEs0

┌──────────────┐
│                      │
│                    ===  |
│                      |
│       ======         |
│                      |
│   ========.        |
│  =========== / ⌒\ _
│  ==========r‐' /\  丶 `丶
│  =======‐<l三〉‐く三三三三三〔〕 \
│  ========= ∧ ノ \ ノ _〕        ヽ
│  ========= しヘ   `¨¨`       |
│   =====.           \           |
│  ============ ヽ          -‐ |_
│                      |\      /   \
│  ============  |  丶   / / ̄ ̄`
│  =========.       |      ̄〕 ,' / ̄
│                      │      \| /
└──────────────┘

『革命を志す者へ敬意をこめて
       やる夫・セント・ジョンへ』
             真の同志 W.ピアース
                1994.7.14

125: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:31:42 ID:/80MViEs0

                                    ____
                                  /     \
                                 /  ─     \
                                  ' (●)       \  盗んだバイクで走り出……したらやばいよ
                                (l、__)          |
                                  ⌒´         / (作中のやる夫はロン毛、もじゃもじゃ髭のワイルドな外見です)
                    ,r――-―――――― '''''⌒  <
          __     nf=!、!、◎Jー――――7      /
         f`ヾ ..::ヾ ,┳ 三   ,へ _       /      /
         l l | ;;;;;;| __  三>γ  ̄;;;;;;ア,,,γ ⌒ 、     l
         ! !ノ;;;;;;::f⌒l l工K( ,,,,,,,,,,,;;;;;;;K/    ,  `ヽ  ,'
         ー  ♂`-"-l' ヽ ゝ=== /   入    / ,,r-
       __   [l/互/   K三W三 /   /r 二二二に  ノ
    l""";;;;;;;;;;;;; ̄:::''' //    ll≡lll≡ll f=-、 ノK r gg二二二k
    ヾ--――  ,-五  >ヾ r||f⌒ゝ  f「メyf  |l f< / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ll
    ,γ;;;r     i/ /ィl 7;;;:::ゝ 入=γ⌒"" _彳=っ ,,k_____ア=
   f;;;;;lf    石ム" l l;;;;;::::::ヾ !!  Iェェェィ'''斤ri^ik    ,       ヾ;;;;;''ヾ
   i,,;;;;;l    `、_ノ  ,γ;;;;"!-"ΓL _/_/_/  l| | llK_,   rf(◎)  i;;;;;;'''l
   ゝ;;;;;ヾ       ,γ;;;;''/  ヽ____7 〔缶}二二二二二にム,   ||;;;;;;"l
    ';,;;;;;;;;,,, _ ,,,:',';;;;;;;"                 ゝ;;;;;ヾ       ,γ;;;;''/
     ゛'''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''"                   ';,;;;;;;;;,,, _ ,,,:',';;;;;;;"
                                   ゛'''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''"

が、1998年1月までにネオナチの捜査を打ち切り、今度は南カリフォルニアのバイカーの裏社会でハーレーを乗り回していた。
アウトローバイカー社会への潜入捜査官として仮面をかぶる必要がなかったのは、私がバイク好きで、16のころから今までありとあらゆるバイクに乗ってきたためだ。
私はやる夫・セント・ジョンの役を演じ始めた年から、ATFの所有するハーレーに乗って、サンフェルナンド・ヴァレーのヘルズ・エンジェルスのメンバー数名と仲良くなった。
場末のみすぼらしいストリップ・バーに頻繁に出入りし、捜査活動を行ったのは、そこがエンジェルズの拠点の一つでもあったからだ。
潜入捜査には、「郷に入れば郷に従え」という金言が付き物で、私は彼らと付き合ううちに、髪を長くワイルドにし、ブロンド・グレーの口髭をもしゃもしゃに
していたため、衛生管理に疑問を持つ人間がいたはずだ。
実際、ATF直属の上司の目を引くことになり、典型的官僚である彼をひどくいらだたせた。
彼は、ATFの捜査官たるもの、たとえ潜入捜査であろうが有るべき外見について彼なりの考えを持っていたらしい。

126: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:32:45 ID:/80MViEs0
..      ____
     /     \
.  . /  (●)  (●)
  /  (トェェェェェェェェイ)\   俺は運が良かったんだ。だが、運だけじゃ生きていけなかった
  |    \ェェェェェ/  |
.  \           /
.   ノ          \
 /´             ヽ


ハーレー、外見、経験、偽りの身元。
私は潜入捜査官に必要な物をすべて持っていが、さらに貴重な物を持っていた。
それは同僚であるダリン・コズロフスキーが体験から学んだ様々な事である。
私はコズが一年間ヴァゴスに潜入した捜査をつぶさに見ており、彼がフルパッチメンバーになれた時には心底驚いた。
ああいったクラブの正式メンバーになるのは、生半可な偉業ではないのだ。
当然ながら、忠節、胆力、スタミナ、勇敢さが求められ、本気でメンバーになりたがっている人間にしかできない芸当だと言ってもいい。
時には殺人を含む凶暴な犯罪行為にも加担しなければ、信頼は得られない。
さらに、クラブのメンバーになろうとする人間には、必ず軍隊に匹敵する厳しい身元調査を行う上に、強力なドラッグの摂取、強盗やレイプ、武装強盗を含む
凶悪な犯罪などが計画、あるいは実行されていたら、なんとかして局に通報しなければならない。
そんな状況に遭遇する可能性があるのだから、直観的にきっぱり行動するすべを普段から身につけねばならず、深刻な状況を回避する第六感を
磨かねばならない。
自分の本質を見せまいとするのは精神的な消耗につながりかねないが、演じている人間ならどう感じるか考え、本当の自分を慎重に隠さなければ
この仕事は務まらない。
彼は幾度となく勘に頼って行動せざるを得なかったが、バックアップの捜査官たちは必死に彼を支えていた。

127: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:34:02 ID:/80MViEs0

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \    なんてこった、奴が死んじまうとは…
  | / .イ '(ー) (ー) u.|   『それでな、ブラザー。ちょいとやっこさんのことで相談があるんだが、これねぇか?』
.   /,'才.ミ)トェェェェェェェイ)/
.   | ≧シ'ヽェェェェェ/ \
 /\ ヽ          ヽ

捜査が終わりを迎えたのは、コズをクラブに紹介した情報提供者が事故で死んでしまった事で露見した。
彼はよりにもよって、ATF所有のバイクに乗って事故にあってしまったのだ。
名義はその情報提供者になっていたが、車両登録番号をたどっていけばATFに行きつく可能性があった。
実際、事故の後ヴァゴスのメンバーが事故証明書をもらいにロス市警に赴き、バイクの本当の所有者がATFだと突き止めてしまった。
ヴァゴスのメンバーはすぐに死んだ情報提供者の妻のところへ行き、彼女を脅してなぜ夫のバイクがATFの所有に練っているか問い詰めた。
彼女は洗いざらい全てをぶちまけ、夫が情報提供者で、コズが潜入捜査官だということを暴露した。

128: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:35:00 ID:/80MViEs0

         ____
        /      \
      /         \     …わかったよ、ブラザー。支度したらすぐに行くよ
    /   (●) (●)  \l⌒l  『おう、楽しみに待ってるぜ、ブラザー』
    |   (トェェェェェェェェイ)   | .|  チン
    \  \ェェェェェ/   //


       ____
     /      \
   /         \       さて……行くか
  /  (●) (●)   \      と、その前に……
  |     r───-、     |     ピポパピポ…トゥルルルルルル
  \               /

         ____
        /      \
      /         \     
    /   (●) (●)  \| l(^)   …俺だ、どうもばれたらしい。迎えをよこしてくれ
    |   (トェェェェェェェェイ)   | l(_ )
    \  \ェェェェェ/   /|_K )
    /    ` ⌒´   `Y§/ 
                  %oo


彼はその日のうちに殺されてもおかしくはなかったが、彼は今も元気に生きている。
ヴァゴスの努力が足りなかったわけではない。
捜査が露見した時、コズはヴァゴスのあるメンバーから電話を受けた。
相手は何事もなかったように振る舞い、相談があるので会いたいと言ってきた。
たびたび自らの命を救ってきた第六感が、その日もコズに働いた。
彼は落ち合う場所に行かず、そのまま我々と合流したのだ。

129: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:36:00 ID:/80MViEs0

           ,    ̄
       /          ヽ
      /                                                  lヽ 、
.      ′     、   /   :.   i        /i/i/i/i ,                   i\ | ヽ!ヽ
.      l  ==、 〉iliく ,==    l     、 .|`: : : : : ; : : : ' i              ヽ 、_|  `
.      l    ’彡ハ三ミ,’ "   i-、     !ミミ´゛゛゛""""ヾ彡',              \             逃げても無駄なんだよ~
     ,ヽ!                =リ   、i: :ミ 、_ _,_ ミV/            ヽ ̄
     {k     ノ`-=-'ヽ   / k/    ヾr////.几////ュ'             <      、 ヽ      落とし前つけさせてもらうぜ!
     `戔          、 r-'     .r-i  ̄ ,  ̄  ト              ∠   リヽ |/,。-
       .i  ー===ニニ` '.: i       .マ !       ,!ノ              ノ从-!-ャV
       \         /        `', ー==-‐`,                  ハ  i
       _i \____/ト、         \    ィ                    ヽ `   _/
      < !         /  > 、._    _ !: :`. .´: :!_         ,,-――ー、      \ー彡 /
-―‐く  . : : :        . . . . .  ///>, </ : : : : /: |/ヽ       .////彡三ミ`ヽ_      ヽ_/
/////\   : : _ヽ ..  /_: : : :///////     ヽ  _ノ///`ー、    .从彡/¨´_メヾヾ       //ゝ  ///
l///////> 、_ .`    '_, </////// . . .    ∨/////////`ー--、[///]-[///]i!i!`      ///   ///
.l///////////////////////////////: : : : : : : .   }//////////////∧ ̄ .'  ̄´ ,ノi!  _////`ー―////
..l//////////////////////////////: :  : : : : : :   i///////////////∧ー==‐ ' ィ/   ///////    ////


                /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
              /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
       _ .._ _    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
.     '´;;;;,;;;;,;;;;,;`i  |;;;;;;;;;;;ィチ⌒x;;;;;;;;;;;;;;x⌒ミx;;;;;;;;;|
     /;;y;;/;;/;;ノ;;ノ  l;;;;;;;;;;;w◎w;;;;;;;;;;;;;;w◎w;;;;;;;;;;l  家族に手を出したら、ただじゃすまねぇぞ…
.    /;;;;`,≧= 'ー┘_ !、;;;;;lゝ、_________ノl;;;;;;;;;;,!
   /;;;;;;;;;;;;;;i .-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;\wwwwwww/;;;;;;/
.  {;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈
    ` 、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,

だが、ヴァゴスはコズの住まいを突き止め、彼と彼の家族を繰り返し脅迫し始めた。
だがしかし、コズはそんなことに屈する男ではなかった。
大柄で長身名中西部生まれの彼は、いつも笑顔を浮かべ、よく笑い、物腰の柔らかい男だったが、住まいを変えたり縮こまったりするのを潔しとしなかった。
結局、ATFの特別対応チームの優秀な連中が、アサルトライフルで武装して二週間にわたって、彼の家で寝泊まりして家族を守ったのだ。
彼はその時も任務についていた。
ヴァゴスの捜査は行き詰ってしまったが、私は筋金入りのATF捜査官である彼のやり方を見ながらメモを大量にとっていた。

130: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:37:11 ID:/80MViEs0

          ____
         /―  ―\   父ちゃん大好き!
       / ●   ●  \
   /⌒ヽ|⊃ (_,、_,) ⊂⊃ |/⌒i
   \  ヘ         /  /
     別れた妻との息子

           *  _______
    / ̄|  +   /         ヽ   +
    | ::|    /⌒       ⌒   \     パパもお前のこと大好きだぞ
    | ::|x  / ( ●)    ( ●)   |  .人
  ,―    \   | ::::::⌒(__人__)⌒:::::     |  `Y´
 | ___)  ::| .!     l/ニニ|      /
 | ___)  ::|+ヽ    `ー‐'      /     十
 | ___)  ::|   .>          \
 ヽ__)_/   /                 \

このように、潜入捜査をすることとなれば、私の日常生活の大半が犠牲になることは、シコーニーも知っていた。
どの程度の犠牲で、どのくらいの期間がかかるかは、誰にもわからない。
失敗すればコズのように家族へも被害が及んでしまう。
他の法執行機関、特にロサンゼルス郡保安官事務所の全面的な協力はもちろん、捜査の内容や危険度の高さを知っている外部の人間の協力も必要であった。
少しでも手を抜けば全ては水泡と帰してしまう。
こと、彼らアウトローバイカークラブに対する追訴手続きには大変な労力が必要であった。
なぜなら、彼らは卑劣な脅迫を行うために、目撃者が証言を拒否したりして、めったに成功しなかったのだ。

131: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:48:48 ID:/80MViEs0
   _,,.. =---ァ‐‐一ー‐‐ミ.、
. 7´::::::::::::/   , へ._   ヽ _
:´:::::::::::/     `ヽ.. 丶.   ',::` ー-=...、
::::::::/_        `¨´   . ',:::::::::::::::::::::丶
::/ {. . ヽ  ′         ',:::::::::::::::::::::::::::::丶
':.:.:.:.:.:.`ー '     _       i、::,、:::::::::::::::::::::::::::丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:/   ヽ        ! ! !!:::::::::::::::::::::::::::::::丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ_・_ノ      ' ,i i::::::::::::::::::::::::::::,=―ヽ


事件が刑事裁判に持ち込まれると、目撃者や被害者はもちろん、検察官や連邦捜査官までもが極度の危険にさらされる。
1987年後半、ペンシルヴェニアのペイガンズMC(※6)のメンバーがピッツバーグの組織犯罪課を率いていた連邦検察官とFBIの捜査官を殺害する計画
をたて、実行に移される間に露見する事件があった。
この情報は、クラブの捜査に関っていた面々を明らかに混乱と恐怖に陥れた。
また、前述のサンズ・オブ・サイレンズの訴追に関っていた連邦検察官補二人が、何者かから殺してやるという脅迫を受け、車にエンジン・スターターを
取りつけなくてはならなくなったという出来事もあった。
検察官が重要証人の居所を突き止められなくなることも、警察が証人の死体を発見することもめずらしくはない。

(※6)
ペイガンズ・モーターサイクリング・クラブ
1959年、メリーランド州Prince George's Countyで結成されたクラブ。
ブルーのデニムとライディングパンツが特徴で、東海岸で大きな勢力を持つアウトローバイカークラブである。
全米13州に44の支部を持ち、ヘルズ・エンジェルズと激しく対立している。
4大アウトローバイカークラブの一角を占め、構成員は400人ほどで、メンバーは21歳以上で900cc以上のオートバイを持っていることが条件とされている。
主な収入源はメタンフェタミン、コカイン、大麻、ヘロインの密売で、ニュージャージーとペンシルベニアの犯罪組織とのつながりもある。

132: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:50:08 ID:/80MViEs0

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                       _,,...,,,...,_
                   ,,..-‐''::::::::::::::::::::"''‐- 、.,_
                ,-'''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``丶、
                  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
──── 、       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::\   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
:::::::::::::::::::::::::: ::: \/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..::.:;;、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: /´\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /   \:::::::::::::::::::::::;,.,___::::::::::::::::::::::::::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/       \::::::::::::::;:|─ ─‐\:::::::::::::::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: /           ̄ ̄ ̄        ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /          頼む、許してくれ! ほんの出来心だったんだ!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 
:::::::::::::::::::::::::::::: : /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

97年に、わたしがあるアウトローバイカークラブの捜査に関っていた時のことである。
捜査対象のクラブを追放された有るフルパッチメンバーが連邦政府の情報提供者になった。
動機はクラブを追いだされた復讐か、それとも金か、罪の減免かはわからないが。

133: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:51:00 ID:/80MViEs0

         ,, - 'i': : : : :゙:'ヽ. ::              :::'' ,, -'':゙:゙:゙゙:':'ヽ-,,
         'ヽ, |': :(●): :| 'ヽ:::            .::'.'/ |: :(●): :| ゙''-,,,,,:
       -=-,,,丶|,,: :'''': :,,リ,-,,,|::::            ://.,,,,,,,|: : :''''' : リ/゙-
      ゙・ ''゙゙, -・-゙'''''''''゙-=≡_丶           '''',ヾミミ゙゙''''__-'''_彡ヾ'''


           ___/⌒\           _
         ┌‐'´        \___/::/〉
      //.       i   :| l____/::// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄二ニ=-
    / ̄{.     ‘,   |    :|/////::/∠______________________二ニ=-
.   ///,∧ ‘, ‘,  :|    :|///:://                           __二ニ=-
  {////∧ ‘, ‘, {   :|/::/∠_________________二ニ=-
  乂//// \ \ ‘, \  |::::::{/
      ̄ ̄ ̄`¨`¨¨`¨¨´`¨└‐'

            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"

が、裏切りを知ったクラブは、その情報提供者をガールフレンドの目の前で殺害した。
裏切りは死を、だ。

134: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:55:15 ID:/80MViEs0

                        / ̄ ̄\
                      /    へ  \
                     .(● )(● )  |
                       |  |       |
                     | ___`___     |  交渉は任せておけ、なんとしても上から予算を分捕ってやるよ
                          |         |
                       ヽ      /
                      ヽ     \
                        ∠ニ二 ニ 二L._
                        ァ'´⌒ヽ; : : : ヽ\
                         / ;;; : : : : i: : : : : i: :ヽ
                     / : : : : : : : | : : : : :l : : i
                      /''"´ ̄: ;;; :,' ;;; : : : :l : :;;l


このため、手抜かりは絶対あってはならなかった。
長期にわたる潜入捜査で使うアパートの家賃、電話代、車やバイクにかかる経費を承認してもらうため、ATFの上層部とやりあわなくてはならなかったし
私個人の案ずる問題もあった。
それはモンゴルズの訴追に成功すれば、上層部は手柄を全てATFのものにしてしまうだろうことと、失敗に終わった場合、特に私が任務遂行中に
負傷を追う、もしくはもっと悪い事態になれば、彼らは危険度の高かった作戦の失敗を全てシコーニーと私のせいにするだろう。
幸い、シコーニーはそうした交渉は得意とするところで、彼はATF幹部たちと渡り合うのが大好きだった。

135: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:56:34 ID:/80MViEs0


   / ̄ ̄ ̄ ̄\
  // ̄\″/ ̄| \
. |  、_(○)_ _(○)_,  |
. |    (__人__)    .|   お前ら、こんだけ予算を請求してるくせに何一つ成果があがってないじゃないか
  |   /( [三] )ヽ   |   こんな捜査続けても無駄だ、無駄。さっさと中止しろ
.  |             .|   中止されたくないんなら、とっとと具体的な結果を見せろ
.  ヽ    .(◎) u  /   潜入捜査だろうがなんだろうが、金を要求する分の成果がなければ中止だ
   ヽ    100   /
    >       <
    |        |
     |        |
ジョン・ねらわれる夫・トレス


              _________
            /       'r r.r.r.i
           /        | | | | |
          /     u  .ノ.ノ.ノノノ        (畜生、なんてこった)
          ハ_ノ  ヽ、__  /   /ノ.
         / (●)(● ) .(    l ヽー―ー-、
        /  .ヘ ヽ     ム   イ    r    ヽ
         ./   / ヽ ______  .l    /     、 l
      /    /  八__ ___./l   |   ,'      l  l
    .  /   ,'       ヽ|   | ノ      ハ   l
      /    .l   ∧    |    レ'     ノ     l
    /     l  ノ  ヽ   |     |     ノ       }
   ∧     / ,〆     ヘ  l       , '       l
    ヽ、_,ノ'´        ヘ .l      /        ノ
                 ', |     /         ,'
                   ト、   ノ          ノ


        .____
     ;/   ノ( \;
    ;/  _ノ 三ヽ、_ \;
  ;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\;  (この石頭の官僚主義者がぁぁ!)
 ;.| ⌒  (__人__) ノ(  |.;
 ..;\ u. . |++++|  ⌒ /;


だが、ここで上層部から圧力がかかり始めた。
ロサンゼルス地区の支局長補佐のジョン・トレスが、連邦政府が出している資金に見合うだけの捜査結果を見せろと、しつこく言い寄ってきた。
彼には潜入捜査がどれほど込み入ったものか理解していないのだ。
モンゴルズをせかすことなど到底できやしない。
彼らはこちらの強い働きかけを気分に感じ取る。
悪党連中は些細なミスを的確について疑惑を抱き、任務をさらに困難かつ危険な物にしてしまうのだ。
彼の要求によって、作戦は突如徒労に終わる可能性が出始めた。
そこで私とシコーニーは相談し、決断した。

136: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:57:26 ID:/80MViEs0

            / ̄ ̄\
           /    \ ノ
.            :|    ( ●)(●)
            | ノ(     | |
.           :| ⌒    ___´__ノ:    わかりました、では捜査を次のステップに進めます
.            |    /__ }:
           :ヽ        }:
            ヽ     ノ  |i |
         /⌒      ヽ  | || |  |
     :: / ̄ ̄ヽ ::       \ ||     |i
    :: (「    `rノ ::      \   ||i
     :: ヽ   ノ ::          \
ガタッ!  |   | r         「\   \
       |   | |       ノ  \   \__
          ヽ_ノ       /||| l   \_,       `ヽ
     || i  /         | ||| |    (_つ ̄と_ノ)
     || ||  |         | ||| |  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

捜査を次の段階へ進めるため、<ザ・プレイス>のモンゴルズのメンバーにかけ合い、ラフリンまで一緒に走らせてもらうよう頼んでみることにしたのだ。

137: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:58:24 ID:/80MViEs0

     。         。       。 。 。 -            。         。       。 。 。 -    
    o孕o三     @孕@三  o孕孕孕o三  。 -      o孕o三     @孕@三  o孕孕孕o三  。 -
         。 -               。 - o孕o三          。 -               。 - o孕o三
        o孕o三            @孕@三            o孕o三            @孕@三
     。         。       。 。 。 -            。         。       。 。 。 -      
    o孕o三     @孕@三  o孕孕孕o三  。 -      o孕o三     @孕@三  o孕孕孕o三  。 -  
         。 -               。 - o孕o三         。 -               。 - o孕o三
        o孕o三            @孕@三            o孕o三            @孕@三    

ラフリン・リヴァー・ランと呼ばれるこの行事は、全米で三番目に大きいバイカーの年中行事だ。
二番目はサウスダコタのスタージス・ラン、一番大きいのはフロリダのデイトナ・ランだ。
もっとも、カリフォルニアのバイカー達にとっては、ラフリンまでのランが最も重要な年中行事となっているが。
ラフリンという街は、ラスベガスの南南東に約160キロのところにある街で、ネバダを代表するウォータースポーツスポットであり、貧者のラスベガスなどと呼ばれる街である。
モハーヴェ湖とミード湖の近くを流れるコロラド川沿いにあり、アリゾナ・ネバダの州境にも近い上に、ロサンゼルスからは5時間で行ける距離だ。
人口は約1万人ほどだが、真夏は地獄のような暑さとなることで有名だ。
そんな街は四月の第3の週末には、西海岸最大のバイク行事に参加しようと、法を順守するハーレー・ライダーや、ハーレーに憧れている人々
それにアウトロー・バイカーたち約2万5千人で、街は一杯になる。
さらに、彼らとともに大勢のバイク泥棒もやってくる上に、バイクの事故も格段に膨れ上がり、ライバル意識を燃やすアウトローバイカー同士の小競り合い
もあるが、だいたいは皆穏やかに楽しんでいる。

138: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 22:58:59 ID:/80MViEs0

     ____
   /      \
  /         \
/           \   どうしたもんかな……
|     \   ,_   |
/  u  ∩ノ ⊃―)/
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

ラフリンへの招待状を手に入れるチャンスは、正直望み薄だった。
そこで、今まであったモンゴルズのメンバーのことを考えてみる。

139: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:00:28 ID:/80MViEs0

           、ッ、
     _.≠=―Z~::::::v/j,、
      >:::::_Σ::ヽ:::::::/::::|
    /::::::::::::::::::::::::: rw、:::::=、
   Z::::::::::::::f7/ ̄!/  i=彡
    `V:::::::: !{:i ==彡  -ァ!
     ヽ:::r-i  -‐す   ~ トヘ
      Y| { `       丶 人ハ
    _,={_スニH  t- -ァ/ ̄ ノヽ
   /::::,イ Y'i」Y ≧t- ' /   i
  /::::::  |  ∧  入   ヽ  ∧
  ∧::,イ   \ ̄7∧  ∧.   ∨ .∧
  i:::/ .|     x└‐∧/ .〉   ∨ .ヘ
  |:/ イ      ヽ  ヾ.   〉   ヽ ̄、
  i}  ハ    /、      .ハ   ヽ }
   / └‐t‐'´   ヽ.   / 丶   } |

真っ先に思い出したのはロッキーだった。
彼は悪党であることに間違いはないが、ランシッドや知り合ったもう一人の正規メンバー、バケットヘッドよりも近づきやすく、反応も予測しやすかった。
そして、彼の素性を洗ってみると、彼はロサンゼルス市の職員として13年も勤めあげた前歴があることが分かった。
彼が悪党に染まっていったのは、モンゴルズに入ってからだ。
有罪になったことは一度もなかったが、逮捕歴を見ると暴力行為で数回の前科があった。
私は彼に取り行ってみることにした。

140: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:01:43 ID:/80MViEs0
                                               丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、           ヽ
                                                `、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/レ;;;;´|;;;;;;;;;_;;;;-‐て,_;;;;;;;_ ノ           |
                                            、;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ';;;;´;;;;/;;;;;;;;;;; ̄;;;;;;/           //
                                                 { ヽ、;;;;;//;;;;_;;;;;;;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;/{             /
                                                 '/ `` ' ´     `` ' フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ λ_ ____/
                                                \           _ 丶、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ノ:::::`:::::::::l l:::::::::|
                                              ,. '´|::::l   __,,..、-‐tッ'丶、    `'r‐'' ´ヽ´-''´:ニニ、ヽl l::::::::::|
                                             ,.. <///ソ        丶--- '´    >ニl./::::::::| |:::::::::::::::`ヽヽ:::::|
                                      ,.<////>´'`‐-、, -‐' ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、''´:::::::::::::::| |::::::::::::::::::::`、`、|
                                      ,<////>´:::::::::::::/               ヽ、:::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::/
                                _,.<////>'´::::::::::::::::, ´                       ヽ:::::::::::l l::::::::::::::::::::::::::/
                              ,.</////>´:::::::::::::::::::::/                    }::::::::://::::::::::::::::::::::::/
                            ,</////>´l l::::::::::::::::::::::::',                        |== 、、:::::::::::::::/
                          ,</////>'、´_::丶、:::::__;;::_;:-`、                         |:::::::::::::ヽヽ:::::::::/
                          ,<//////>´  `´ ~`‐-- . <:::::::::` 、 _                 /::::::::::::::::〉〉_,. '´
                       <´//////>´       _,. <::::==ニ二:::::::``'' ‐- .,_           /::::::::::::::_,.-、'´
                   ,<´//////>´        /_,.-‐‐--:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ '' ‐- /:::::::_,. -''´,-'´
                  ,<///////>´  _  -‐ '' ´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> >::::/-‐‐''_,.- '´l
              , <//////_,.-‐ '<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::///``' ',´.   l
      _,.、 ‐---‐┬---‐'''''丶'´、丶 、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,.> ´     丶--‐´
.r-' ´ ̄         .l:::::::::::::::\\:::::::`丶、`丶、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,.> ´
′             l::::::::::::::::::::\\:::::::::::::::`丶  ̄ ─::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_> ´
                                玉突きの最中です

141: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:01:57 ID:/80MViEs0
数日後、私は<ザ・プレイス>でロッキーが玉突きをしたり、ビールを飲んでいたりしている姿を見守った。
彼はアウトローバイカーにしてはよく笑い、誰とも仲良くなれるようだった。
彼のビールがほとんど空になったことに気がついたとき、私はすぐさま行動を起こした。

142: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:02:55 ID:/80MViEs0

    +       ____    +      。 ゚。
      +   /⌒  ⌒\ +     (,.)´)´)´))
          ./( ⌒) .(⌒) \    |~U~゚ ̄|゚o  ロッキー! ほら!
    +   /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ .「ニ|:/::u ::::| O
        |       トェェェイ     | { |     |
     +  \    `ー'´     / i.L|______|  +


                         /i、,,-ーフ,、__
                        iヽ/i/::::/∠_::::::::::::::`>__
                       |::ヽ:/:///::::::/::>::::::::::::ゝ
                      |ヾ::V:::/:,彡ソハヘ;;;;;:::: ̄´\:ト
                    γ升/`"ヘL,,___ヘ /`二ニ:::\
                     !/≧ `"''i斤┬,r、 く;;:::ニ_\::>    おう、やる夫じゃねぇか、すまねぇな
                      )fj)     、_ヒ;j ′ ミ::::::::::::\
                     /フ            ミ>=-::ヘ一
                     〈 ヽ      ,    γ´ヾラヘ
                        ',  ー '''"" ̄    ソノ/::/
                       ',   `       ∧≦/
                      i′       ´ l:l::::|
                      |:lヽ __       l:l:l:::|
                      L!   i       l !」ゞ
                          _/i!   _,、ー′ `ヘ、、,,,_
                , 、---┬=≦/   i!,、ー'′    /:.:.:.:.:.:.:.`>ー---、、,
              /´ !.  ;i:.:.:.:.:.:.;| /;;;;;;;;ヽ      /:.:.:.:.:.:.:.:/   , ' ´  ヽ
                /   `、. i:.:.:.:.:.:∧/ヘ、;;/ヘ   /:.:.:.:.:.:.:.:.::/  , '        ',

私は彼に冷たいバドワイザーを渡し、彼にそれとなく尋ねてみた。

143: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:03:27 ID:/80MViEs0

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     ロッキー、あんたラフリンにいくのかお?
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  // ∩ノ ⊃
(  \ / _ノ    \/ _ノ
.\ “  /  . \ “  /
  \ /      /\/
    \       \
     \    \  \
       >     >   >
       /    /  /


               j、 |ソ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノソ;;;ィ
               i:;ヽ|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/l/: 'ノ'ノ/,ノノ'´: : : /
         (V:;:;i:;:;:;:;:;ヘ:;:;:;:;:;:;:;/: /: : : : : : : : : : : : : :/
          ヾvゝ:;:;lヽ: ヽヾ:;:;:;:;j: : : : : : : : : : : : : : : : : : ソ
          ヾ: : : : : : : : : ヽ/: ;;;;;ソ''''ヾ'、}: : : : : : : : : j
            ヾ: ヾ`/`ヾ/'''´´ ヘ、 ヾヽヾ;;: : : : : : :j
            ミ:::}/  /     ヽ;l   ヘ ヾ;: ;;ー、:j.
            ヾ::}  リ       ゝソ二| ̄ ソ ,ヘ } 
             ヽi `ミ}≧   ヾ~y| 弋少`   ( ァ,i  おいおい、当り前だろう? そういうあんたはどうなんだ?
              i ヘ 匁ヽ  ー─-      丿ソ 
                 ', ` ̄ il             ヘoj 
                ',    i|          j. |.|i 
                i'i、  ヾ            ,' |.|.i  
                 |.| ヽ ──一-     , '.  i.jxゝ
                 |.j.  |ヽ      /   !::::::ヽ
                       | ヽ   __,,/| ̄ ̄ ̄ ̄|: ヽ
                     「 ̄|ニニニ--ー┤      |: : :ヽ
                    |.  |ヘ| |r- 、. |    '''´ ̄ ̄ ̄ ̄
                    ィ''ウ_|ヽl l⌒リ ` ̄ ̄>、
                    / /          >、

144: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:03:53 ID:/80MViEs0


      / ̄ ̄ ̄\
   γ⌒)      (⌒ヽ    やる夫もいきたいんだお。でも、どのグループについていけばいいのか、まだわからないんだお
   / _ノ ノ    \  \ `、
  (  < (○)  (○)   |  )
  \ ヽ (__人__)   / /



                     _,、
                ッ'Y ̄:::::└―x
               |\/ :::::::::::::::::::::/::::マ__
            r-j::::::::::::ィ:::/::::/:::::::イ::::::::::イ
           ミ^::::::、\::!i:/:::ッ_≧::::::::彡::::|
              \: :ァx=-‐ヘ.、ヽ、マ=、y::/:::|
             ヽ〃|   ヽ}_」} ̄ '∨/、ヽ
                lk、!ミ   rレッア   }У}    そうかい……………だったらおれたちと来な
               Vツ    ̄´ ij ィyヘ'     きっと楽しめるぜ
                ' ,  j       /{ }ヤ,
                    >、 ァ-っ  / トメ ∧
           r - ‐''´´^ ̄ ヽ_ ィ'´   レ' \ニfj
        ィγ' ´{ 、   ,+-〉 〉 〉',x--‐''′  ノ.:.:.:≧x
    /孑´/{  ハ _`=´`ー'‐'ー'-<);;\    /.:.:.:.:.:.:.:/ ¨ > 、
   r'´    ! 丶  K´ノ !.:.:.:.:.:.:.|,イ;;;;;;シ \/.:.:.:.:.:.:.:.:./ X   ∧
  //   ∠  ≧y<   j.:.:.:.:.:.:.f /;;;;;Y    /.:.:.:.:.:.:.::./ / \  ,ハ
  !     >イ     y'.:.:.:.:.:.:.:|/;;;;;;;;;!  /.:.:.:.:.:.:.:.:/ y       ∧
  { ==-彡   >―/.:.:.:.:.:.:.:.:.V;;;;;;;;;!/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:fヽ i       }
  `ヽ=-―-┴'´   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vニ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{  1         ス
               |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:O.>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ   !\      ム

彼は間をおいたが、承諾した。

145: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:05:08 ID:/80MViEs0


    +       ____    +      。 ゚。
      +   /⌒  ⌒\ +     (,.)´)´)´))
          ./( ⌒) .(⌒) \    |~U~゚ ̄|゚o  そりゃうれしいお! ありがとう!
    +   /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ .「ニ|:/::u ::::| O  (よーし、やったぞ!)
        |       トェェェイ     | { |     |
     +  \    `ー'´     / i.L|______|  +

私は精一杯喜びを隠そうとしたが内心有頂天になっていた。
敬礼するようにビールを持ち上げ、ロッキーが私のビール瓶のネックに自分の瓶のネックをうち当てた。
旅のことをロッキーから詳しく聞きたかったが、せっつくようなことはしなかった。
今夜は招待されただけで満足しておこうと決めた。
私は彼にもう一杯ビールをおごり、玉突きの勝負を数回行い、午前2時に店を出た。
これでとっかかりができた。
後はこれをどう生かしていくかは、全て私にかかっている。


続く

146: NH ◆aYcZxkkPoM 2013/09/04(水) 23:05:40 ID:/80MViEs0
投下終了です。

147: 名無しのやる夫だお 2013/09/04(水) 23:09:51 ID:lE3r253s0
乙です
やっぱり捜査官のドラッグ服用は潜入でも厳しいですね
ミイラ取りがミイラにならない為でもあるんでしょうけど

148: 名無しのやる夫だお 2013/09/04(水) 23:10:20 ID:US9X0Gng0
おつおつお

最後まで付き合えた
ドラマに居そうな困った上司(役)に見えるが、これマジなんだよなw

151: 名無しのやる夫だお 2013/09/05(木) 21:33:37 ID:Txrau6d.0


予算はなぁ・・・上は更にその上に聞かれるんだよ
この予算は何なんだって・・・んで突っつかれるのが嫌なんで
実際に予算を使ってる所を締め上げる



NEXT⇒第四話

やる夫はATFの潜入捜査官のようです 目次

転載元
やる夫はATFの潜入捜査官のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1377512116/